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■第23号 2011年3月31日 脚本クイズ(24) 出題・解答:杉原秀一
 設問(1) 

ドラマ『美咲ナンバーワン!!』(脚本:江頭美智留、松田裕子、梅田みか、日本テレビ)の主人公、天王寺美咲(香里奈)の前職は、下記のうち、どれでしょう?

(1)ストリッパー

(2)ソープ姫

(3)キャバクラ嬢

(4)スナックママ



 設問(1)
解答と解説


解答(3)


 天王寺美咲(香里奈)は、元彼には、借金を踏み倒され、就活はうまくいかず、自暴自棄の美咲の行きついた所が、六本木「SOUTHERN SEA(サザンシー)」で、ママ(財前直見)から諭され、美咲の更生が始まります。そして、ナンバーワンキャバクラ嬢にまで登りつめましたが、ママに頼まれ、店を辞めて突然、高校教師になるのです。

 『美咲ナンバーワン!!』(みさきナンバーワン!!)は、原作、藤崎聖人の漫画で『ビッグコミックスピリッツ』(小学館、2008年27号より同年36・37合併号まで連載)、ドラマ化にともない『月刊!スピリッツ』(小学館)、2010年12月号から2011年3月号まで連載され、続編が「第2部」として連載されました。脚本は、江頭美智留、松田裕子、梅田みかの三氏が担当しました。

 キャバ嬢が教育者というのは、どうにも不似合いと思っている内は、文武両道の名門校・御堂学園高校の一般的、大半の教師達と同じ目線です。それでは、社会に背く若者たちの心根はつかめません。そのスタンスの違いから来る教育のあり方がこのドラマのおもしろさです。


設問(2)


20112月に始まったドラマ『四十九日のレシピ』(原作:伊吹有喜、脚本:大島里美、NHK)の中で、長女、百合子(和久井映見)は、義母の乙美(風吹ジュン)のことを、どのように呼んでいたでしょうか?

 

(1)おふくろさん

(2)オッカ

(3)おっかさん

(4)おとみさん


設問(2)
解答と解説

解答 (2)


 初七日から四十九日までの間は、葬儀から納骨、会葬御礼など分からない事だらけです。私などは、ちょっとしたことでも母親に相談していたのですが、誰にも頼れない不安感や心ぼそさ、そして、母を失った哀しみが、押しよせては、引き、そして、また、津波のように押しよせます。母と言葉をかわせない現実に引き戻され、母が亡くなったことを実感できずにいます。ドラマは、そうした母の愛を強く感じるような設定があちこちにちりばめられています。

 百合子が「オッカ」と、母を呼ぶ言葉の響きが、何と哀しいことか、百合子は「お母さん」と呼べずに「乙美」を短くして「オッカ」と呼んでいました。

 ところで、乙美の希望で、四十九日には大宴会をして欲しいと絵手紙に書き残されています。これが、標題の『四十九日のレシピ』と関係するのでしょうが、四十九日に、法要の代わりとして、大宴会を開催するのは、突拍子もないことです。しかし、故人への追善供養としては、能や歌舞伎等の公演で、大御所、家元の追善公演が催されることがありますので、湿っぽく法要のスタイルを踏襲することもないと、思ったりします。